呼びかけ人意見陳述「市の情報発信の検証」について、市長は「意図的な捻じ曲げ」

報道された市長のコメント

さんいん中央テレビの報道によると、市長はこのようにコメントしています。

「資料の示し方は、ちょっと意図的なところがあるのではないか。うちは広報してもらおうとやっているわけですからそれを意図的に捻じ曲げられては困る」

松江市新庁舎問題で意見陳述 市長は「意図的だ」と一蹴 判断は市議会へ(←こちらをクリック)

呼びかけ人長谷川による「市の情報発信についての検証」が「捻じ曲げ」かどうか、みなさんのご意見をお聞かせください。


10月2日(金)、松江市議会本会議場にて意見陳述をさせていただきました際の配布資料を紹介します。

以下、内容を変えずに配布資料をWEB用に修正し、一部補足説明を加筆したものを使用して「市の情報発信の検証」について説明します。


市長は、会見や報道で繰り返し「十分に説明してきた」「自分の耳に入っていないからといって聞いていないというのは乱暴だ」という旨の発言をされています。しかし、私たち市民は、十分に説明をしてもらったのでしょうか。

市は8月に「新庁舎整備について市民の皆様にお伝えしたい5つのこと」という広報誌を全戸配布しました。

これまでの情報発信の状況と題して、情報発信と意見収集を報告しています。

  1. 「市報」で9回広報をした
  2. 「パブリックコメント」を2回行い、市民の意見を収集した
  3. 「説明会」を今年6月から29公民館で実施(意見陳述時は言及しておりません)

1.の9回行われた市報による情報発信を、具体的に見てみましょう。


市報による情報発信 1回目

「市報による情報発信」の1回目は、松江市庁舎整備基本構想(案)についての「意見を募集」という、②のパブリックコメント募集1回目の広報です。

基本構想(案)は、「本庁・支所行政資料コーナー、公民館」に足を運んで見に行くか、市のホームページで確認しないとみることができません。これで、多くの市民から意見を集めることができるでしょうか?

このパブリックコメントでは、28名の方から85件のコメントが寄せられました。
報告記このパブリックコメントでは、28名の方から85件のコメントが寄せられました。

提出されたご意見の内容と市の考え方はこちらをクリック)


市報による情報発信 2回目

「市報による情報発信」の2回目は、「松江市庁舎整備基本計画」を策定するためのワークショップの参加者の募集です。

定員40名のこのワークショップは2回開催され、1回目は32名、2回目は34名の市民が参加されました。

ワークショップの報告記事はこちらをクリック


市報による情報発信 3回目

「市報による情報発信」の3回目は、「新庁舎整備事業の予算について」ですが、「新庁舎建設全体の予算」ではなく、平成30年度予算への計上額のことでした。


市報による情報発信 4回目

「市報による情報発信」の4回目は、「松江市庁舎整備基本計画を策定しました」という報告です。
基本計画そのものは「HP 『松江市 新庁舎』で検索」とあり、インターネットで検索しないと見れません。

これで、何人の方が基本計画を見たでしょうか?
シニアの方は、基本計画を見ることができるのでしょうか?


市報による情報発信 5回目

市報による情報発信の5回目は、ページ下部の欄外に「松江市新庁舎整備基本設計(素案)についての意見を募集しています」と1行書いたことでした。


市報による情報発信 6・7回目

「市報による情報発信」の6回目は、「松江市新庁舎整備基本設計(素案)」についてのパブリックコメント募集です。

こちらも、基本設計(素案)は、「本庁・支所行政資料コーナー、公民館」に足を運んで見に行くか、市のホームページで確認しないとみることができません。

このパブリックコメントでは、35名の方から166件のコメントが寄せられました。
提出されたご意見の内容と市の考え方はこちらをクリック)

「市報による情報発信」の7回目は、6回目と同じ令和元年5月号に掲載されました。紙面が手元になく未確認ですが、こちらも令和元年度の予算計上額で、新庁舎建設の全体額ではないと思われます。入手次第アップします。


市報による情報発信 8回目

「市報による情報発信」の8回目では、はじめて建設後のイメージ図が掲載されました。この時すでに概算事業費120億円から30億円増額され150億円になっていましたが、そのことについて一切記述がありません


市報による情報発信 9回目

「市報による情報発信」の9回目は、令和2年度の「新庁舎整備事業の予算」についてでした。


市報をくまなく読んでみても、市庁舎建設計画の事業費一つ分かりません。
事業の全体像が見えません。

市民の皆様は、私のこの指摘を「意図的に捻じ曲げている」と思われますでしょうか?

市庁舎建て替え計画について判断するための十分な情報は、市民に提供されていない、と感じます。


2回のパブリックコメントで意見を送った方、ワークショップに参加した方を合計すると、約100名です。これは、「広く市民から意見を募集した」といえると思いますか?

14145の署名数と比較して「市民の声としての重さ」をどうとらえますか?

まとめ

市長は、条例案意見書で「議会制民主主義に則って手続きを踏んできたので、住民投票は必要ない」と言っています。

市も、広報誌を発行し「これだけ情報発信してきた」と主張しています。

この内容で、十分な広報ができていると思われますか?

市民は、市庁舎建て替え計画に賛成したり反対したりするための情報を、十分に得ることができたでしょうか?

条例案審議の議決権をもつ市議会議員の皆様は、この資料をみて、どのように評価されますか?

民主主義に則った手続きが、取られてきたと思いますか?

呼びかけ人意見陳述「市の情報発信の検証」について、市長は「意図的な捻じ曲げ」” への6件のフィードバック

  1. 全く駄目ですね、松浦さんは。
    しっかり伝えたと言うならばこんなにも署名は集まらないと思います。署名の数を真摯に受けとめてほしいです。

    • マイマイさん、コメントありがとうございます。
      「伝えたかどうか」ではなく、「伝わったか」だと思います。
      市民は「伝わっていない」「聞いていない」と思っているから、これだけの署名が集まったのだと、私たちも思っています。
      真摯に受け止めてほしいです。

  2. 当日傍聴した者としても市長の発言を強く否定します。長谷川さんは資料を用いて淡々と指摘したにすぎません。意図的に捻じ曲げているのは市長の発言です。
    再々対話を求めても相手にされず、市議会議員も個人として接してくれた方はわずか数名。
    「 T シャツを作って、旗を作って、チラシを作って、ホームページや facebook やインスタグラムを作って、署名 書類を印刷して製本して、夜遅くまでかかって、暑い日も街頭に立ち、頭を下げてお願いして。」
    ようやくたどり着いた当日の、この3名の15分間の重みを、市長・市議会議員は理解されていますか?人として恥ずかしくありませんか?

    • matsue jirouさん、コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、資料をそのまま示した、と思っています。
      市議の良心を信じたいです。

  3. 私達は町内会に入っていませんので、市の広報や集会の案内は全く来ません。
    高齢者や配偶者が単身赴任になったとかで町内会を抜ける人はかなりいます。その人達は市民ではないのでしょうか。定期的に広報を取りに行き読まなければならない義務があるのでしょうか。

    • 渡辺様、コメントありがとうございます。
      町内会に入っていなくでも、まぎれもなく松江市民です。

      今日の質疑と討論で、市長と議員から「知らされていない、という市民は、知らされていないのではなく、知らされていないのに聞きに来なかった」という言及がありました。
      「知らなかったのは、知らなかった市民の落ち度」という発言です。
      そのようなことを言う市長や市議に、市政を預けてよいとは思いません。

      今日感じた思いを、発し続けてくださることを願います。

      そして、そのような市民の方が多くいらっしゃることを願います。
      そうであれば、未来は開けます。

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