呼びかけ人意見陳述 長谷川浩二

10月2日(金)、請求代表者のうち3名が、松江市議会本会議場にて住民投票条例請求についての意見陳述をさせていただきました。

松江市民のための市庁舎建設を求める会、呼びかけ人の長谷川浩二と申します。東奥谷町で会社経営をしており ます。本日は請求代表者としてこのような意見陳述の機会をいただいたこと、まずはお礼を申し上げます。

私たちの会は愛称として「Matta の会」を名乗っています。呼びかけ人は、大学の先生や私のような男性がつとめていますが、Matta メンバーの中心は、お母さんたちです。 政治力も、組織力も、資金力もまったくない文字通りの一般市民、どこにでもいる素敵なな子育て世代のお母さん方です。

 私たちを知っていただくために、私たちの HP に掲載しているメンバーの声をご紹介いたします。 まずおひとりめ。


 松江で子育てをしています。 子育てをしながら出会った仲間が「わたしたちのまち」について真剣に考え、行動している姿に心動かされました。

「わたしたちのまち」に興味を持ち、共感しあい、時には疑問にも真摯に受け止め応えてくれる、そんな仲間と活動をすることで松江に住む喜びを感じます。 子どもたちには、将来、どんな場所でも意見を交わし合い、判断し、創造できる力を身につけてほしいと願いま す。松江市にその姿を見せてもらいたいです!


もう一つ、別のメンバーの声をご紹介いたします。


 私は、matta の会の皆さんが子供達や大好きな松江市のために立ち上がられたことに感銘し協力したいと思いました。皆さんが、仕事もしながら、すべて自腹で自作で自力で汗をかいて活動されていること に驚き、頭が下がりました。

 T シャツを作って、旗を作って、チラシを作って、ホームページや facebook やインスタグラムを作って、署名 書類を印刷して製本して、夜遅くまでかかって、暑い日も街頭に立ち、頭を下げてお願いして。

 今の世の中にかけている「誰かのために一生懸命動く姿」。素晴らしいと思いました! コロナで大変な状況になっている友人のことを憂い、行動を起こしたのです。 この活動が松江市の素晴らしい将来につながる道になることを願っています!!


このような一般市民のわたしたちが、15,000 を超える署名を集めることができるとは、夢にも思いませんでした。ご協力いただいた方々に、感謝の思いでいっぱいです。

 市長による意見書は、「住民投票を実施する必要はないと考えます。」と締めくくられています。

その理由は、意見書7ページ、「1 庁舎建設にかかる経緯について」の「(2)市民の皆様の意見の反映」に 要約されています。読み上げます。

「現在の事業案は、平成27年2月議会で現地建替えを正式表明してから5 年の長きにわたり、市議会をはじめとする多くの市民の皆様のご意見を伺いながら議論し、その経過を経てたどり着いた結果」である、ということです。

私たちは、この点に大きく疑問を感じております。「市民の意見は反映されていな い」「意見を言う機会が与えられていない」と感じています。この見解の相違こそが、住民投票を求める大きな 理由なので、市長の見解を理由に住民投票が実施されなければ、「松江市は、市民の意見を聞く気がない」「市 議会議員は主権者である市民の意見をないがしろにしている」そんな思いを強めることになってしまいます。

市長は、会見や報道で繰り返し「十分に説明してきた」「自分の耳に入っていないからといって聞いていないというのは乱暴だ」という旨の発言をされています。しかし、私たち市民は、十分に説明をしてもらったのでしょうか。

お手元の配布資料をご覧ください。
市の情報提供を行ってきた、という具体的中身、広報紙で、新庁舎整備について掲載された紙面です。先ほど請求代表者関より、「検証をしてください」と取り上げたものですが、当初の概算事業費120億円についても、基本設計が完成した際にも事業費およそ150億円 、30億円増額についても一切記載がありません。

表紙「これまでの情報発信の状況」をご覧ください。

市報にで9回、取り上げています。「平成29年12月」、「松江市庁舎整備 基本構想(案)にかかる意見の募集」が1ページ左にあります。これは②のパブリックコメントについてです。「基本構想案についての意見を募集します」とありますが、基本構想案そのものについてはどこにも記載がありません。「本庁支所 行政資料コーナー、公民館」に足を運んで取りに行くか、「市のホームページ」で自分で検索しなければ、見ることができません。他市の事例では、市報とは別に瓦版や特集号を組んで発行している事例もあります。

基本構想案についての意見を言うためには、すこ しハードルが高いです。 この募集で、28名の方から85件の意見が寄せられたとありました。

次の平成30年5月号で「松江市庁舎 整備基本計画 策定ワークショップの参加者募集」をされているのが、1ページの右側です。このワークショップは、定員が40名、で34名の方が参加されたそうです。

次の「新庁舎整備事業にかかる予算について紹介」は、2ページの左側です。次の「平成30年10月」「松江市庁舎整備基本計画を策定しました」の記事はその右側です。 整備基本計画そのものはここにはなく、こちらも「松江市、新庁舎で検索」とあります。

私の職業はパソコン講師です。20年の経歴のあいだに、シニアの方、初心者の方を中心に3000人以上の方を指 導してきました。その経験から申し上げますと、「整備基本計画をみたい方はインターネットで検索してください」というこの方法では、大半のシニアの方には見ていただけません。無理です。若い世代の方でもすべての方が基本計画をみれるということはないでしょう。これは、専門家としての見解です。

そして、3ページには、平成31年4月の広報です。こちらもパブリックコメントの募集です。この募集では 35名の方から166件の意見が寄せられたそうです。右側は次の月の令和元年5月の広報です。欄外下に、パブリックコメント募集が一行だけ書いてあります。1026 4ページは、昨年の12月に基本設計の完成についての記事です。4ページ下段は今年の5月の広報です。 ここに、建設事業費がおよそ150億円についてはどこにも記載がありません。

例え市報をくまなく読んでも、市庁舎建設計画の事業費一つわからない、事業の全体像がまったくわかりません。このような内容の市報から、市民はどのくらい市庁舎建て替え計画について知ることができたのでしょうか? 市民が不勉強なのでしょうか。意見を述べることができる場に参加するチャンスは、どのくらいあったのでしょうか?

署名活動中、「いったい何の署名をしているのか?」という一からの説明を何度も何度もしました。「建て替え 計画のこと、知らない市民が多いなぁ」と感じていました。この内容ではそれもうなずけます。 市によって行われた広報は、もちろん、これだけではありません。重要な広報手段である広報誌がこの内容で あったことは、認知不足の重要な要因の一つであるといえます。

 「情報を取りにいかなかった市民の側に落ち度がある」という声も聴きます。私はそうは思いません。市の側に、説明責任があるからです。市が説明責任を果たしていないことをぼやかす間違った意見です。 これらのことから「市民の声を十分に聴いてきた、説明をしてきた」という市長の見解には、申し訳ありませんが同意することができません。

2回のパブリックコメント募集とワークショップの参加者を合計すると100名弱です。この数と私たちの署名数14145とくらべて、市民の声としての重みをどう考えますか?両者を比較できないとしても、14145名の思いを切り捨ててよだと思われますか?

もう一つ、重要なポイントがあります。

 意見書1(2)「市民の皆様の意見の反映」には、「それ以降」に行われた議論や意見収集の取り組みが、いくつも挙げられています。それ以降の「それ」とは「平成27 年2 月議会」の「現地建替え方針の表明」です。 この意見書に、議論や意見収集が行われたのは「現地建替え方針決定以降」であると記されています。 ここから「現地建替え方針」決定には、議員や市民はかかわっているのか?という疑問が生じます。

 私たちとは別の会である「松江を考える会」さんが、9月27日に山陰中央新報紙に意見広告をだされました。そ こに掲載された、市議会議員さんに向けたアンケート結果によると「平成27 年2 月以前」に「市長と建て替え 場所について話し合った」と答えた議員は2名のみとなっています。

さらに、建て替え場所について、議員のみ なさんの意見をきいたという公的な会議の「議事録」「開催記録」は、現時点ではでてきてないとのことです。 これらの情報を総合すると、「建て替え場所の決定」には、議会制民主主義に則ったプロセスを経ていない可能 性が示唆されます。これは、とっても重大なポイントです。

このまま計画をすすめてしまってよいのでしょう か?松江市政の公正性、正当性に傷がついてしまわないでしょうか? 5年の月日が経ってしまいましたが、住民投票を実施することで、「建て替え場所の決定」にも市民の承認を得 ることができます。このチャンスを逃すべきではありません。

市議会議員の皆様、誇りある松江市の市政に傷を残さず未来へつなぐためにも、住民投票条例制定にぜひ賛成 していただけないでしょうか。

市民の声によりそい、市民と一つになって、誇り高い松江市政の歴史を積み上げいただきたいと思います。ぜ ひお願いいたします。

わたくしの意見陳述を終わります。ご静聴ありがとうございました。

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